もりもりおにぎり麻雀日記

思い出話や思ったこととかの自己満足ブログ

フリー雀荘に行ったら彼女ができた話(後編)

こんにちは 麻雀依存症のもりもりおにぎりです

 

 

前回の続きです よかったら読んでみてください

 

morimorionigiri.hatenablog.com

 

 

 ~あらすじ~

院試に落ちて落ち込むTの気晴らしのために

遠征してE店へとフリー麻雀を俺とTは打ちに行った

勝って気をよくした2人は次の日もE店に行くことを決めた

 

 

 

 

 

俺とTは2日連続でE店へと向かった

 

 

 

常連でもない男二人組が半日打った次の日に、また二人で来店したのだから店員から見たら奇妙だったことだろう

 

 

その日もE店は繁盛していた

フリーは6,7卓立っていた(俺の働いていた店は3卓立つと今日やべえええ忙しすぎ!!となる場末寄りの感じだった)

やはり大きな駅前の雀荘というのは流行る条件のひとつなのかなと思った

 

 

店内は昨日と変わらない感じだったが1つ違うことがあった

 

 

今日は女性のメンバーがいるな.......

 

 

雀荘に女の人がいるだけで空間がとても華やかになる

そんな気持ちわかりませんか?

雀荘にいる女の人って外にいる30%増でかわいくみえますよね

生まれ変わって女性になったら麻雀始めてちやほやされたいですね

店内数十人の男全員から性的な目で見られるってどんな気持ちになるんだろうか)

 

 

その女性メンバー(Cちゃん)はけっこうかわいかった

髪は栗色のセミロング

目が大きくぱっちりしていたが、どこか気の強そうな感じの顔だった

だけど笑顔が似合う 曲がったことが許せなさそう 

迷子の子供がいたら自分の用事をすっぽかしてでも、日が暮れるまで一緒にお母さんを探してあげそう

そんな感じの子だった  

 

 

俺は心の中で密かにCちゃんと同卓したいと思った

これは男なら自然に抱く気持ちだろう

当然Tも同じことを思ってたと思う

 

 

その日もTとずっと同卓をした

12半荘くらい打ったはずだ

とても疲れた

俺がトントンでTは1万くらい勝っていた

 

 

最後のほうにCちゃんと同卓したが正直あんまり覚えていない

そんなにおもしろいことも気の利いたことも言えず、大して盛り上げることができなかったのだろう

ただCちゃんは気の強そうな顔をしているだけあって、打牌にキレがあり店内に心地よい音を響かせていた

 

 

帰り道にファミレスへ行った

噛み切るのに少し気合が必要なステーキを食べた

昨日俺が勝ってTに奢ったのに関わらず、Tは勝ったのに俺に奢ってくれなかった

何年も前だがこのことは忘れていない

おそらく一生忘れないだろう 俺はそういう男だ

 

 

そして数日後

Twitterを開くと誰かから新規フォローされていた(個人情報ダダ漏れのリアル垢)

誰だろうか?と確認すると

これCちゃんじゃね?となった

 

 

なぜだ!? 俺はパニックになった

そういえば同卓したときにM店で働いてると漏らしてしまった気がする

だが、それだけで個人アカウントまで特定するとは.....

 

 

驚きと嬉しさが混じった気持ちになっていた

もしかしてCちゃん  俺のこと......

 

 

つい都合のいい妄想をしてしまう

 

 

Cちゃんのツイートを見てみると

 

 

「〇〇さん かっこよすぎ.... また店に来ないかな....」

「今度M店に〇〇さんに会いに行こうかな....」

みたいな感じのツイートが複数投稿されていた

 

 

個人名を出すツイートはどうなのかと思ったが

この子マジか....積極的すぎんだろ.....となった

 

 

ちなみにCちゃんのTwitter

 

 

 ユーザー名 *C* 

プロフィール画像 自分の部屋でタバコをくわえてセピア色でいい感じに加工されてる斜め上からの自撮り画像

プロフィール 麻雀/スロット/パチンコ/酒/ハイライト/二次元/etc...

 

 

といった感じだった

ちなみにハイライトというのはタバコの銘柄だ

タバコと書かずハイライトとわざわざ書くとこすごいロック

しかもハイライトというのは結構強いタバコでガチ勢向けだ

てかプロフィール全体が女の子にしてはロックすぎる

 

 

数日後本当にCちゃんは俺の働くM店へと来た

すごい積極性だ 日本人離れしている

これが男女逆ならストーカーで捕まるかもしれないが、かわいい子がするとなると逆にご褒美になるわけで、男女平等社会とはなんなのかと改めて考えさせられる

 

 

そしてCちゃんは定期的にM店へと通うようになり

当然のようにCちゃんと付き合うことになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Tとな

 

 

 

このオチを予想できた人も多くいるだろうが

フリー雀荘に行ったら彼女ができたのはTだ

俺は2人をくっつけるキッカケとなった憐れなキューピットだったのだ

騙された人は引用RTで感想でも言ってくれよな

俺は騙されなかったぜって人も頼むよ

 

 

この話を読んでる途中で

「この話ほんまか?もりもりおにぎりに限ってそんなことないだろ....」

「お前、そんなしょうもない嘘をついてまで麻雀オタク達にマウントをとりたいのか?」

と思った人もいると思う

 

 

安心してくれ

俺はお前らの味方だ

 

 

Tはラブライバーだったが細身のイケメンだった

かよちん推しだった 缶バッチをカバンにつけていた

麻雀をするイケメンは世界中から火炎放射器で駆逐されてほしい

↑かよちん ちなみに俺はエリーチカ推しだった (勘違いされたくないので言っておくと、俺はラバライバーではなかった)

 

 

 

後日談でCちゃんは綺麗な麻雀を打つTに一目惚れしてしまったといっていた

しかしそれは本当なのだろうか

その言葉が本当なら俺は汚らしい麻雀を打っていたのだろうか

 

 

この出来事で許せなかったことが2つある

 

 

1つ目はCちゃんは非常にできた子で

M店に来るときはいつも手土産を持参してきていた

その手土産というのが菓子とかそういうレベルじゃなくて

シュークリーム、ケーキ、時には寿司ということもあった

 

 

ただ俺はその手土産を食べれたことが1度もない

当時パチスロに夢中だった俺は毎日街中を駆け巡ってパチスロを打っていたため、M店に行く頻度が落ちていた

それでCちゃんが手土産を持ってくるタイミングと噛み合わず最後まで食べることができなかった.....

グループLINEにあがる美味しそうな写真を見ては毎度悔しい思いをしていた

 

 

どうして2人をめぐり合わせたキューピットである俺だけが食べれないということが起こるのだろうか

 

 

2つ目は

TがCちゃんと付き合い出してから、バイト間ではその話題で持ちきりだった

 

 

ある日俺とTでどうしてTが選ばれたのかという話題になった

 

 

そんなの誰もがわかってる

Tがイケメンで俺がイケメンでないからだ

これは世の中絶対的普遍の真理

 

 

これはただみんなが俺をイジッて楽しんでるだけだ

雀荘は隙を見せたら一瞬でイジられの標的になってしまう怖い世界だ

 

 

だが男たるものどんなにみじめで悔しくて逃げだしたい時でも、身体を張って笑いを取りにいかなければならない

こういう時にガチで落ち込んだり、中途半端な強がりを言う男は本当に情けない

散るときには何か爪痕を残すべきだ

 

 

俺はイジられの最中に

「くっそ!!2分の1引けなかったわ!!」と大声で叫んだ

 

 

これはギャンブルに脳味噌を焼かれ、果てには恋愛もただのギャンブルだと捉えようになってしまったという魂のボケだ

 

 

俺の目論見通り

「いや!!2分の1じゃねえから!!笑」

とみんなからそこそこのウケをとることができた

 

 

 

そう、そんなの俺も当然わかっている

2分の1ではない、2分の0だったんだ

 

 

 

俺の胸の中には虚しさが残った

 

 

 

俺はその出来事以来Tに麻雀だけは絶対に負けるわけにはいかないと誓った

 

 

 

 

そして今日も俺は麻雀を打っている